子どもに何と声がけするべきか
前回の記事に引き続き、親が気をつけたい子どもへの声掛けのNG例を紹介します。
1. 結果だけを評価する
NG例:「勝った?負けた?」「点数は何点だったの?」
問題点:結果ばかり聞かれると、子どもは「勝たないと認めてもらえない」と感じ、本当の悔しさを表に出せなくなります。
改善例:「どんなことに挑戦したの?」「今日一番うまくできたことは?」と、努力や過程に注目する声かけをしましょう。
2. 悔しさを否定する
NG例:「泣くほどのことじゃない」「そんなことで悔しがるのはやめなさい」
問題点:感情を押し殺す習慣がつくと、悔しさを力に変えることができなくなります。
改善例:「悔しいよね。本気でやったからそう思えるんだよ」と共感してあげると、子どもは安心して感情を表に出せます。
3. 勝ちにこだわりすぎる
NG例:「絶対に勝たないとだめだ」「負けたら意味がない」
問題点:プレッシャーで挑戦を避けたり、失敗を極端に恐れるようになります。
改善例:「勝ちを目指すことは大事。でも負けても次に活かせば意味がある」と伝え、挑戦を評価しましょう。
4. 子どもの代わりに答えを出してしまう
NG例:「次はこう練習しなさい」「このやり方でやればいい」
問題点:子どもが自分で考える力を育てられず、主体性が弱くなります。
改善例:「どうすれば次は勝てると思う?」と問いかけ、子ども自身の考えを引き出すようにしましょう。
5. 比較ばかりする
NG例:「あの子はもうできているのに」「お兄ちゃんは負けず嫌いだよ」
問題点:劣等感が強まり、悔しさを前向きなエネルギーに変えられなくなります。
改善例:「昨日の自分より成長できたかな?」と、比べる相手を「他人」ではなく「過去の自分」にするのが効果的です。
まとめ
親が気をつけるべきなのは、「勝敗に一喜一憂する親の姿が子どもに伝わる」ということです。
結果よりも 挑戦する勇気・悔しさを感じられる心・そこから立ち上がる力 を認めること。
これが、子どもの「負けず嫌い」を前向きに育てる最良のサポートです。




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